個展‐高槻阪急アートギャラリー
2024年10月9日~10月15日まで一週間、高槻阪急スクエア3Fのアートギャラリーにて、展示販売させていただきました。
のんすけの生みの親アジコさんとW個展です。
期間中、ご来場頂いた皆様、ご購入いただいた皆様、関係者の皆様、アジコさん、家族、遠くより応援して下さった皆様・・・みなみな様ありがとうございました。
とても充実した時間を過ごすことが出来ました。
お話が決まったのは大分と前でしたが、準備がなかなか進まず漸く取りかかったのはおよそ1か月前でした。展示など、記憶も薄れる学生の時以来です。それでも、何とはなしに余裕でいれたのは何故か?
実は利用スペースの広さをものすごく小さなスペースだと勘違いしていたのです。お声がかかったのは、糸仕事(KiUito‐キウイト)を始めて猫の刺繍雑貨を販売するために参加していたてづくりバザールが切欠でした。今年に入って数回参加し、ディスプレイも少しづつ慣れてきたし、グループ展で割り振りされたスペースをアジコさんと二人で分けるなら、在庫を増やすくらいのことだと考えていたのです。
勘違いが発覚してからというもの、みぞおちがズキズキキリキリ。お慌てで展示計画を始めた次第です。
テーマは「Nekodarake」。
愛猫が相次いで逝き、猫肌恋しくて描き始めSNSに投稿していた「Nekodarake」シリーズです。
投稿はモノクロでしたが、カラフルな色をつけて昨年カレンダーを制作しました。
デジタルで描いたものでしたが、今回そのデジタルで描いたものを手描きに描き起こすという、時代に逆行した作業を試みました。
普通は手描きをデジタルにするよね、、、と思いながら。
デジタルで描いたのだから、デジタルで出力したものを展示することもできたのです。が、あえて手描きにしたのは、展示するアートギャラリーを下見に行った時に「手描きだな…」と思ってしまったのです。
12枚の「Nekodarake」を描き上げて、手描きにして良かったと思いました。デジタルは仕事では効率がいいし便利だけれど、アートとして考えると1点ものである手描きに勝るものはないのだと感じました。
筆跡や塗り斑、線の勢いが残ってしまうことの意味。デジタル作品は綺麗で洗練されるし、言ってしまえば使い慣れたら誰でもそこそこ上手く描ける。描けたように思えてしまう魔法の道具です。
今回手描きして、手描きは難しい!失敗できない緊張感、いや、むしろ失敗するくらいの勢いが必要だったり、やっぱり技術はいるということ。こんなことが再発見できたことが一番の収穫だったかなと思います。
だから皆さん、原画というのはそれなりのお値段がするのです。
ピカソが30秒で描いた絵を100万ドルですと言ったのは有名なお話。。。どれほど簡単に描いた絵でも、その線を描くまでに費やした時間と経験が宿るということ。
その「Nekodarake」を元に糸仕事として立ち上げたのが、刺繍雑貨の制作販売をする『KiUito(キウイト)』です。
猫刺繍ポーチをいくつか持って行きました。
リクエストを頂いている犬のモチーフは間に合いませんでした。猫好きさんは猫全般を好きなのだけれど、犬好きさんはうちの子好きさんが多く、柴犬、チワワ、ミニチュアダックス、プードルと犬種でお願いされることが多いので二の足を踏んでいるという苦し紛れの言い訳をしていました。
それから、てづくりバザールにいつも展示に持って行っていた猫のマスコット。今回試作も兼ねて制作して持って行きました。
別のイベントの展示で制作したものでしたが、なんならこれが一番人気かもしれません。
少し小さいサイズにし、『世界の民族衣装を着たすっとんきょうな猫』として制作しました。
やり切ってみると、ちょっと行儀が良すぎますね。イベント用に制作した方が面白みがある気がします。
これは改良の余地がありそうです。
今回、最終的にグループ展から二人のW個展となって、当初かんがえていたより壁面が増えました。
そこで、今年初めて作ったZINEを展示販売することにしました。
かつてこどもだった自分や小さな子達へ贈る色々なシチュエーションのこどものイラストに短い文を添えた『I am a child』。
顔っておもしろい、経験やその時感じた心によって顔って作られて行くのかな…と書いた100人の顔『Face100』。
こどもの小さな絵は実は間に合わずに展示しませんでした。
『Face100』の方は人気で、特に同業者の方からよく褒めてもらいます。気を良くして、パネルにしました。
この『Face100』は人に見せることを考えずに描いたものです。半紙に墨汁で一気に描きました。
ですので、原画を水張りするのが難しかったのです。
文字は手描きで書きました。
その他、ミニ額やポストカードやステッカーなどを展示販売いたしました。
お陰様で無事に会期が終了しました。
色々なことを考えるきっかけとなったとてもいい時間でした。
原画もあるし、近いうちにまたどこかで展示出来ればいいなぁと目論んでいます。