JILLA主催- 装画 塾

迷走中の自分らしさを探しに 装画 を学ぶ

友人に誘ってもらい、JILLA主催の 装画 塾に一般参加しました。
4月から始まって、一か月に一度の計4回。先日最終日を迎えました。
率直な感想は…「楽しかった。」何とも語彙力無い感想だが楽しかったです。
なにせ、こんな授業の様なディスカッション有りの講義は久しぶりでした。
ずっとひとり、ああだこうだと絵を描いてみたり、本を読んだり美術館へ行ってみたりしてきたけれど、
自分の作品を誰かに評価してもらえる機会というのはなかなかなかったので新鮮でした。

講師は装丁家の宮川和夫先生。
課題の本は須尾見蓮さん著作の「神霊術少女チェルニ」でした。
正直なところ、課題本になっていなければきっと出会えていないジャンルの本。
ところが、読みだしたら止まらないものすごくおもしろい本でした。
中世の時代背景、まだ大人になりきらない幼さの残る少女…でありながら
神霊術の使い手で正義感と意思の強い女の子。
その他、登場するキャラクターが、私にとっては好きな類でした。
下書きを2.3枚制作して、その中から1枚を仕上げていき、
最終アドバイスを頂いてブラッシュアップして完成していきました。
本の内容を理解し、作者のために描く絵。とても難しかったですがチャレンジすることがなにより面白かったです。
最終日にはそれぞれの装画を宮川先生による装丁で仕上げて頂くという、なんとも贅沢な計らい。
こんな風に本になっていくのかという喜びと、装丁というお仕事のすごさに感銘をうけました。
自分を含め、参加者の装画の最初から完成までを見られたことも大変勉強になりましたし、
ブラッシュアップ後にグッとレベルが上がっていく様子が圧巻でした。
私の課題はまだ稚拙な部分のある画力をアップさせることでした。

個人的に、作風について随分長い間迷走中でした。それを何とかしたくて参加してみることにしたのでしたが、
宮川先生のアドバイスや評価、皆さんとの会話の中に、自分がどういう位置にいるか、これから自分がどう進んでいくべきかの
沢山のヒントを得ることが出来、少し光が見えた様です。
今もまだ迷走の真っただ中ですが、参加する前よりは心なしか未来が明るくなったように感じています。
何も変わっていないのに…なんでかな?
いつか、 装画 のお仕事に巡り合えたら是非やってみたい、そのためには画力を磨き、自分らしさの探求に努めねばと心新たにしているところです。
宮川先生、JILLAさん、参加者の皆さん、何よりきっかけを作ってくれた友人に感謝です。

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